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​風の便り4月号

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​5月6日更新

『人間』を真ん中に置いて


二本松はじめ

 

 前号のつながりあそび・うた研究所風の便り4月号で「つながりあそび・うた研究所の私は50歳」になった自分のことを書きましたが、当時、自分がどんなことを考えながら活動、運動をしてきたかを確かめるために、自分が書いてきた文章などをもう一度見直そうと思っています。見直すだけでなく、その多くがデータとして残っていないので、書いた文章をパソコンに書き写し、データ化する作業をやっていこうと考えています。全レク(全日本レクリエーション・リーダー会議)機関紙『レクのひろば』には文章が多く残っていますので、5月はその書き写しの作業を進めたいと考えています。いろいろ不十分なところも多々ありますので、考察し直しつつ、いつか冊子みたいのをつくれたらと思っています。

 さて、その書き写しの中の一文章を紹介します。
サマー・カレッジの最後のプログラム「旅立ちのつどい」で各講師がまとめと感想とメッセージを話していますが、全レクのレクリエーション学校でも最後の出発のつどいでは必ず話すことがあります。その話を文字起こしたものを『レクのひろば』第69号(1988年11月30日付)と第70号(1981年1月1日付)に掲載したものです。おしゃべりですから少々文章としてはおかしなところもありますが、そのままの文字起こしで長文になっています。当時、私が大事にしていたことですし、つながりあそび活動、運動を考えていくにも大事にしたいことなので全文を転載します。

 


「ご苦労様でした。ここで学んだことを子どもたちや地域・職場・労組の中に広げていこうと思う時に、レクリエーション学校でやったことを、そのままソックリやってみて、うまく成功するかなということに対して、私はあまり責任を負えません。と言うと無責任なんですけれどね。そんな甘いものではないですね。
 レクリエーション学校では、こういう仲間で、こういう生活で、現実からある面で離れたところでやっているからこそ、これだけみんなが解放されたということは、事実としてあるのではないでしょか。これを子どもたちの前でやるとき、職場でそのままソックリやってもうまくいかないでしょう。このメンバーと違う人が集まったら、やはり違う学校ができたのだろうと思います。そこがまた素晴らしいところなんではないでしょうか。一人ひとりが違って、違う仲間が集まってつくった集団は、一つひとつが違っているから素晴らしいのではないかと思います。

 

 自分たちがやる(実践)時、それなりに、その人なりに創意工夫して変化・発展させてやってほしいと思います。

 

 その時に、私自身がいつも思うことなんですが、絶対に実践できる、広げられるという自信、自信という言葉を決意という言葉に置き換えてみてもいいですが、三つくらいあります。

 

『楽しめたという事実から出発する』
一つ目は、これだけ楽しめという事実から出発することです。
ここに集まった人が、よほどノリやすい人とか、レクリエーション活動が好きで好きでたまらない人とか、変わった特殊な人間が集まって、これだけ楽しめた、解放されたというのなら、そんなことを言えませんが、それぞれ家庭で、地域で、職場で、人間関係やら仕事の中身やらいろいろ問題や悩みなどを抱えて、そして、いろいろな欠陥をも含めて、まるごと抱え込んだ人間が集まって、これだけ楽しめたという事実ですね。普通の人間が、あたりまえの人間が、いろいろな問題や悩みを抱えながらも精いっぱい生きている仲間が集まって、これだけ楽しめたという事実から出発するということなんです。
たぶん、みなさんの職場や子どもたちの前に立った時に、目の前にいる子どもたちや職場の仲間たち、それがありのままの姿であり、私たちと同じ問題や悩みやおもいや喜びを持ったあたりまえの人間なんだろう。そんな人間に広げていくわけですから、ここで楽しめたという事実から出発すれば、そんなに難しいことではないと思いますし、自信を持っていけるのではないでしょうか。

『人間はひとりでは生きられないという事実から出発する』
二つ目は、人間は決してひとりでは生きられないという事実から出発することです。
レクリエーション活動は、他の動物にはない活動です。
45億万年という地球の歴史の中で、350万年~450万年というヒトの歴史の中で、人間が人間らしく生きていいくために必然的に生まれるべくして生まれました。
それは、ヒトという類は決してひとりでは生きられなかった存在だったからです。いのちを寄せあい、手をつなぎあい、協同しあって、いのちそれ自身を輝かしてきました。人間相互のつなぎあいがなければ、いのちさえも生み、育むこともできなかったんです。
 もうひとつ、私たちの生活する日本は資本主義の社会です。資本主義社会の特徴をあげよと問われれば、いろいろな答え方があると思いますが、私は、資本主義社会は働く者にとってひとりでは決して人間らしく生きていかれない社会であると答えます。一人ひとりがバラバラに分断されていれば生きていかれない社会です。それが資本主義社会です。
 本来、そいうことを働く者は感覚的に知っているのではないでしょうか。
ですから、どんな人間でも、遊びの輪に入っていない子どもだって、冷たい眼で見ている子どもだって、背中を向けている職場の仲間だって、本来はそういう『ひとりでは生きられない』ということを受け継いでいるのですよね。そういう力を持っているのです。そんな『人間』を信頼していけば、レクリエーション活動を広げていけるのではないでしょか。

『人間は文化的生活の中でしか生きられないという事実から(誰でも人間らしく生きたいと願っている事実から)出発する』
三つ目は、二つ目と関わることですが、人間が生きるということは、ただ食って、排泄して、寝て起きての生活ではありませんね。人間同士のつながりの中で生きることであり、人間が長い歴史の中で創造しつづけている文化を享受し、発展・伝承させていく過程の中で生きるということです。言葉を換えれば、人間らしい生活の中でのみ人間として生きられるのですね。
 ですから、今、生きているということは、誰でもそのつながりの、文化の、人間らしい生活の主人公として存在しているということであり、そう願っているという事実から出発することです。
 鳥の雛は、自分の力で殻を打ち破って生まれてきますが、(勿論、中には、親鳥が外から殻に傷をつけてあるからこそ自力で生まれてくるのだという人もいます)人間は、人間のつながりあいの中でこそ、人間として育まれるのではないでしょうか。
 生まれたばかりの赤ん坊は光や音や触れ合い等に反応を示しますが、次第にミルクをくれる人や、排尿・排便を処理してくれ、着替えさせてくれる人や、抱っこしてくれる人、日光浴等々、自分をゆったりと、いい気持に、安心にさせてくれる人に、言葉を換えれば、自分を愛おしいと思ってくれる人に、大きく人間らしく反応します。
 その時にとっても重要なことは『人間らしい言葉がけ』と『人間らしい働きかけ』と言われています。人間を愛おしむ心があるからこそ、赤ん坊も人間らしく反応するのでしょうね。そんな中でこそ人間らしさが育まれてくるのでしょう。
誰でもが人間として出発時にはそんな体験を持っていると思います。
その『人間らしい働きかけ』を『文化』と呼んでもいいのではないかと思っています。ですから『文化』は、本来、人間を愛おしむ心から生まれ、人間らしさを育むことにつながらなければ『文化』と呼べないものと思います。
本人が意識すると、しないとに関わりなく、人間はそんな中で生きているのですね。
ですから、勉強、勉強で追いまくられている子どもたちや、合理化で身も心も、家庭生活さえもズタズタに切り刻まれながら、さらにモノも言えないようにされている仲間たちこそ、そんな『人間らしい働きかけ』を奪われているのであって、より以上『人間しい働きかけ』を待っているのではないでしょうか。
 前に言いましたが、『レクリエーション』はそういう意味でも最も人間らしい文化のひとつではではないでしょうか。そんな『人間』と『レクリエーション』を信頼していけば、レクリエーション活動を拡げていけるのではないでしょうか。

 

 以上の三つの事実。もう一度言いますと、第一に、これだけ楽しめたという事実。第二に、人間はひとりでは生きられないという事実。第三に、人間は誰でも人間らしく生きたいと願っている事実。この三つの事実から出発すれば、私は絶対にレクリエーション活動を拡げられると思います。また、そう決意しています。共にがんばりましょう。ご苦労様でした。」

 

 

 

 

 

 


五月晴れ。
一年に一度しか使わない言葉…なんていうと、大げさかもしれませんが、なぜかそんなことを感じている今日です。

おかげさまで、2024 年のアルバム「あったかいね」が、ようやく完成しました。各地の実行委員のみなさま、たくさんの予約をありがとうございました。忙しくて大変なのに、たくさんの人に声をかけてくださり、感謝しています。随時、発送しているのですが、届いたでしょうか?

 

さて、3 月の発売前コンサート(川奈リゾートハウス)から、すでに、新曲「こんなもんじゃない」を覚えましょうという時間を設けています。4 月の野洲、静岡でも、会場のみなさまと覚え始めました。

 

やる気が出てきた。
勇気と希望が、わきあがってきた。
元気になれたよ。

そんな感想が届いています。
生意気ですが、少しでも応援歌のようになれて、嬉しく思っています。

 

サマーカレッジでも歌って、さらに、このダンスを踊りたいなあと、現在、無い知恵をふりしぼって創作しています。いかんせん、ダンスのプロでもないし、振り付けも同じようなものになるとは思いますが、おおらかに見守ってください。

 

静岡でのコンサートで、会場の皆様と歌った時、ふと、この歌って「労働歌」みたいだなあと感じました。働く辛さをみんなと共に吹き飛ばそう、力を合わせようと歌が存在していました。そうすれば、できなさそうな事だって、実現していく。

 

今まさに、変えたいことだらけ!
もっともっと意識して、言葉は違っても発信し続けていきたいなあ。
みんなで感じ合っていきたいなあ。まだ、お持ちでない方、是非、お求めください。そして、聴いてくださいね。

お求めは、中山まで。一緒に、元気になりましょう!
yuzzy@mtf.biglobe.ne.jp

 


2024 NEW ALBUM
『あったかいね』 

CD ¥4,400(税込) 
SONGBOOK ¥2,750(税込)
CD 収録曲
きみに会いにゆこう / こんなじぶんになりたくて GO!GO! / 夢は逃げない 

森を歩こう/いっしょにいるっていいな(三重県名張市きぼうのこども園園歌)

みんなで歌えば / 空まで届け/きみとぼくのうた / こんなもんじゃない

あの夏の日 / おびえないように迷わないように
あなたへ / このままじゃ終われない / あったかいね
全 14 曲

*誤配を防ぐために、送り先の郵便番号、住所、名前、
携帯番号をお知らせください。

4 月配信の YouTube
[みきさん登場の巻] https://youtu.be/pepFdr0Eqxs
[2024 NewAlbum 収録曲 こんなもんじゃない] https://youtu.be/_SNjpBinrJM
[ゆずりんとすてきななかまたち Part8 その1] https://youtu.be/ej-mJhOozmY
[ゆずりんとすてきななかまたち Part8 その2] https://youtu.be/yFDs6UywDRM

 

 

2024 年のコンサート情報

(状況で、延期、中止もあるので、ご注意ください)


5 月 12 日()ゆずりんコンサート in 京都 亀岡市
会場 亀岡ガレリア
連絡先 中西さん 090-6987-1072


5 月 26 日()ゆずりんライブ in 東京竹芝
会場 SHAKOBA(WATERS takeshiba シアター棟 1 階アトレ竹芝)
開場 13 時半 開演 14 時半
問い合わせ u.hiro.ns@gmail.com やおやの内野さん


中山が担当するサマーカレッジ

6 月 22 日()愛知

6 月 29 日()福岡

7 月 28 日()松戸

8 月 3 日()京都


11 月 8 日(金)ゆずりん ミニコンサート in 佐世保
問い合わせ u.hiro.ns@gmail.com やおやの内野さん


11 月 10 日()ぶる~みんすまいるコンサート 16
会場 佐賀県武雄市山内町 山内農村環境改善センター
開場 12 時半 開演 13 時
問い合わせ bloomin.himawari2011@gmail.com


12 月 22 日()とっておきの笑顔の力をきみに届けようコンサート
会場 静岡市ライフタイム
詳細未定
問い合わせ u.hiro.ns@gmail.com やおやの内野さん
natsu815kita@gmail.com 北林さん
power.of.egao@gmail.com 小林さん

 

 

 

 

 

 


風の便り5月号町田ひろし
 
 ゴールデンウィークですね。
今日は誰もいない実家へ風通しに行きました。一昨年に父が他界し母は今現在施設にいます。洗濯ものやらその他すべて母の世話は姉たちにおんぶにだっこです。

 各部屋の鍵を開けて窓を開け網戸にして、玄関は生前父がホームセンターで買ってた自分で設置もしたらしい開閉式の網戸に。台所の裏口の上下窓を開けるとそこからも少し風が入ります。

普段は空けていない道路側の出窓を開けるとこのゴールデンウィークの強い風が入りこんでカーテンを激しく揺らします。

 もちろん以前にも実家には来ましたが半日もの時間いたことはなく、なんとも不思議な感覚でいっぱいでした。ふと奥の部屋を見上げると父の生前の写真が。

父はもういないということは頭の中では理解しています。でもなんだか変な感じ。これが実感というやつなのか???…、でもそこまでじゃない気もします。

 気配とかそういうのはいっさい感じません。それでもやっぱりなんとも不思議な感覚でした。Wi-Fiもない実家ではネットもできず(笑)オンラインが要らないこの原稿書きです。やれやれと開けた鍵や窓を閉めて実家を後にしてきました。今日くらいまで?は夏日だそうですょ。皆さんご自愛くださいね。

 さて5月は埼玉にもどり”ちいさな勉強会inいるま”からはじまりました。この日は平日の夜、しかも雨が降っていました。

それでもそんな中を13名もの仲間たちが参加してくれました。内容はあそびや歌、そしてぼくなりの大切にしたいことしてほしいことも日々のつながりあそびの活動の中でのエピソードも交えてお伝えしました。

少人数の勉強会は距離感が近くていいですね。みんな一生懸命に保育のことこどものこと考えてます。いつも書きますが正解も完全もありません。こどもたちにとってどうか?です。

 さぁ次の活動まであたまもからだも少しゆっくり過ごします。

明日できることは明日します。やることは山積みだけど・・・そうします(笑)

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