



風の便り11月

11月3日更新
つながりあそびって難しい?
二本松はじめ
10月に盛岡にある社会福祉法人わかば会の4つの保育園に遊びに行きました。2011年から毎年、東日本大震災復興支援の夢わかばプロジェクトの一環で毎年遊びに行っていましたので、各園ともつながりあそびのリクエストが多いのです。今年のリクエストで印象的だったのは乳児さんでは『テイクオフ』、幼児さんでは『落とし穴』でした。特に『落とし穴』は3園でリクエストがありました。全国的にもあまりリクエストのないつながりあそびでした。保育の中では実践されていないのでしょうか。
今回は年長さんがサークルをつくって落とし穴役、その中に年中さんが入って、落とし穴が数える数字以内にサークル外に脱出するというルールで、一回ごとに役割(落とし穴役と逃げる役)交代して、数える数もだんだん少なくして遊びました。
私も子どもたちのノリノリで遊ぶ姿が嬉しくて♬気をつけろ(気をつけろ) 落とし穴(落とし穴) 気をつけろ(気をつけろ) 落とし穴(落とし穴) 大きな口を開けて待ってるぞ♬のうたごえもノリも子どもたちに負けないくらいだったと思います。
『落とし穴』で思い出したことがありました。今年のサマー・カレッジでまっちゃんがポツリとこぼした一言で、ずっと気になっていた「つながりあそびは難しい」という一言です。その時は、あまり気にかけなかったので、その意味することを詳しくは尋ねかったのですが、盛岡で子どもたちと盛り上がった『落とし穴』を他の保育園で遊ぶとしたら、もしかしたら難しいのかも知れないと思い、まっちゃんの一言を思い出したのです。リクエストのあった保育園では、子どもたちは当たり前のように自分たちの保育の中でのあそびとして楽しんでいるのでしょうけど、考えてみるとそう簡単ではないようです。
何が難しいかというといろいろ考えられます。遊び方、ルールの測面で言えば、先のように子どもでもすぐに遊びながら覚えて遊べる簡単なものと思いますが、つながりあそび『落とし穴』をどう楽しむか、『落とし穴』の楽しさはなにかをみつけながら楽しんでいるかという側面から考えるとそう簡単ではないようです。
まずは、落とし穴役では手をつなぐことからですね。だれとだれが手をつないだらいいのかとか、脱出されやすいところをいかに補強するかとか(手つなぎの友だちを替える)、数を数えるスピードはルール上、一定にしますが、「ドッカーン!」でその場でしゃがんで脱出を防ぐのですが、そのしゃがむことをいかに早くするか等々。また、一緒に遊ぶ子どもたちが小さいクラスの子どもたちだったら数を数えるスピードとか、小さい子どもたちが喜ぶように脱出しやすいようにするにはどうするかとか、これまた、いろいろ考えなくてはなりません。逃げる役もどこから脱出したらよいのかを考えたりしなければなりません。いろいろあります。でも、そのことが難しいというのではないのです。きっと遊び込んでいけば、楽しさが実感できるようになれば、自然とできるようになれると思います。
子どもたちを見ているとやはり脱出できた時の方が喜んでいます。それも、数える数が少なくなればなるほどです。みんなが脱出できると大喜びです。脱出できない友だちがいると自分は嬉しいのでしょうけど、若干、複雑な気持ちになるようです。悔しがっている子どももいます。当然、落とし穴役は脱出する人が多ければ悔しがり、少なければ、それも一人でも脱出できない人がいれば大喜びです。
役割交代でそれぞれの立場を経験し、その楽しさ、喜びを味わい共有しています。この『落とし穴』は脱出する役(立場)と、脱出を防ぐ役(立場)と立場が違っていても楽しめる遊びです。『落とし穴』を遊びながら、楽しみながら、喜んだり悔しがったり、自分だけのことだけでなく、友だちをこと、チーム(落とし穴役、脱出役)のことなどを考えながら楽しんでいることがわかります。もちろん、遊んでいる時はそんなことを考えていません。脱出させないこと、脱出することを真剣に考えながら? 考えながらではないですね、ただ、ただひたすら遊んでいるのですね。きっと、何回も何回も遊んでいるのでしょうね、楽しんでいるのでしょうね。その中で少しずつ少しずついろいろ発見したり、感じたり、考えたりしながら自分の中の楽しさが変化、発展してくるのでしょうね。
「まずは、落とし穴役では手をつなぐことからですね。」と前に書きましたが、子どもたちが友だちと手をつなぐことができるようになるにはなにが問われてくるのでしょうか。その子どもの育ちが問われてくるのでしょうか。その友だちとの関係や先生との関係、さらにクラスや保育園での人のつながりあいが問われてくるのでしょうか。子育て、保育が問われてくるのでしょうか。それだけでなく、子どもたちが自分のことは自分で決められる子どもになっていくためのすべてが問われているのでしょうか。もちろん、動き回れるスペースがあるかとか、2チームに別れても楽しめる人数がいるかとか具体的な条件があることはいうまでもありませんが。
いま、子どもも含めすべての人たちが、人になっていくことが難しくなっていないでしょうか。その人らしく生きることが奪われていないでしょうか。
奪われている現実があるから人と人がつながりあう楽しさをつくりだす「つながりあそびは難しい」のではないかと考えるのです。まっちゃんが言わんとしたことと違うかもしれませんが。いつも言っていることですが何回も言います。つながりあそびは「(生きる・遊ぶ)楽しさを奪うものに立ち向かう楽しさ」をみんなでつくるものです。
因みに、2歳児も走り回って止まって、ゴーゴーゴーと叫んで楽しんでいる『テイクオフ』。きっと、大好きな先生が一緒に走り回って楽しんでいるから子どもたちも嬉しいし楽しいのでしょうね。
参加しませんか、視聴しませんか。
保育プラザを支える会連続講座「平和と子どもを語るつどい」戦後80年・被爆80年の今年、平和と民主主義を考える連続企画です。
11月8日(土)14:00~16:00 保育プラザ
「つながること、楽しく遊んで生きること、声をあげること―平和と自由と仲間のために―」
35周年を迎えた研究所と二本松さんの歩み、つながりあそび・うた運動、岩手ツアーや鹿児島ツアーなどの出会い、平和と自由、うたの思い、などお話していただきます。もちろん、お話だけでなく、うたもお願いしています。
保育プラザの関係者が、戦後80年、被爆80年に平和にかかわる企画を考えている時に、つながりあそび・うた研究所35年記念誌を読んでくれて企画してくれたものです。私自身、35周年記念誌だけでなく、15周年記念誌、20周年記念誌を読み返し、つながりあそび・うた活動・運動を改めて考えています。一緒に考える機会だと思います。お待ちしています。
目覚めたときの空模様で、今日という日への気持ちが変わることってありませんか?歩き方も違ってくるし、いつもの音楽の感じ方、誰かへの自分の態度、言葉の使い方…。すべてが、異なってきます。
人も生き物。
自然の一部なんだなあって、あらためて思います(、まだまだ未熟なんですね)。
思い切って、充電の時間にした9月、10月。
自分の体が動くうちに、そして、心が動くうちに…。
いよいよ、実践する年齢になってきました。
大事なにしたいことは、一つだけではないなあって思っています。
限りある時間の中で、どう生きていくのか、どんなふうに終わっていくのか。
そんなわけで、実践した行動。
良かったと思えています。
具体的には書けませんが、良かった、うん、良かった。
偉いぞ、自分!
心身ともに、動きました。
ちゃんと、ドキドキしたし、ワクワクしたし、揺れまくりました。
そして、涙も出ました。
そのおかげなのか、新しい曲が、三曲!
今は、もう一曲を書いている途中です。
何気ない言葉にも、いつものような言葉にも、そこには、自分が見てきた「景色」が広がるし、確かにあった「感情」が込められています。
人それぞれ。
それで良いんですよね。
ただ、同じもの、気持ちも必要なんだなあって思ってもいます。
話が大きくなりますが、たった一つの地球に住んでいるわけなので、壊さないようにしようという気持ちや、これから生まれてくる、あらゆる生命のために、ちゃんと美しいまま残しておかなければという使命(?)とか。
今度の総理は、強い国に…ということばかり強調するわけなんだけど、一人一人の国民が豊かになるとか、おだやかに過ごせるとか、お米に困らないようにするとか、生きることが楽しいって思えるようにするとか、まったく言わないんですよね。
とある議員が、こんなことを話していたのを思い出しました。
「議員を辞めたら、家庭の中の一つひとつのことが、どれだけ大事で、大変なのかがあらためて、見えました。気づきました。世界情勢のことばかり口にしていたのに、身の回りのことが、何一つできていませんでした。家族の気持ちさえ、理解していませんでした。」
そういう日常がわかる人が、国のリーダーであってほしいものです。
自分たちの意見に反対する人は、みんな排除しよう、処罰しよう、そういう法律を作ってしまおう…。そんな人がリーダーになれる日本って、どうなっているんだろうって、頭を抱えてしまいます。人類の歩みに逆行しているなあって思います。
小さな活動でも、続けることが、きっと今日を変えていきます。うん、あきらめないでいこう!
11月、二つだけですが、コンサートがあります。
おいでください。お待ちしています。一緒に歌いましょう。
11月9日(日)
ゆずりんコンサート~ぼちぼちゆこう~
会場 静岡市 ライフタイム(静岡駅から徒歩10分)
開場 13:30 開演 14:00
ワンドリンク付き
問い合わせ natsu815kita@gmail.com 北林
u.hiro.ns@gmail.com やおやの内野
11月16日(日)
明日に咲くよコンサート in愛知県
会場 稲沢市民会館
開場 12:30 開演 13:00
チケット おとな 3,000円 小中高生 1,000円
申し込み、問い合わせ: asitanisakuyo@gmail.com
090-1743-2765(ショートメールで)
主催:楽しいことをいっぱい実行委員会
協力:愛知サマーカレッジ実行委員会
12月のコンサート
12月27日(土)
~きみに届けよう!~
会場:江崎ホール 静岡市葵区七間町8-20
毎日江﨑ビル9階
開場 13:00 開演13:30
チケット:5,500円
問い合わせ:natsu815kita@gmail.com
080-4384-7874(北林)
2026年のコンサート
2月11日(水・祝)
広島 FOR YOU コンサート
会場 安芸区民センター スタジオ
詳細はこれから
主催 つながりレクの会
2月18日(水)
長崎 ゆずりんコンサート
会場 長崎 香焼保育所
開演 17:00
入場無料
問い合わせ先 香焼保育所ふるさと
2月20日(金)
とっておきのコンサート~大きくなっても~
会場 福岡県 糸島 田園喫茶ワイルドベリー
博多駅から地下鉄空港線で周船寺(すせんじ)駅下車(35分)タクシーで15分
夕食 17:30(参加費に含まれています)
開演 18:30
詳細は、お問い合わせください。
連絡先 r.kuni0723@gmail.com 国貞(くにさだ)さん
u.hiro.ns@gmail.com やおやの内野さん
主催 とっておきのコンサート糸島実行委員会
2月22日(日)
ぶる~みんすまいるコンサート
会場 ケーブルわん スポーツパーク サブアリーナ
佐賀県武雄市(武雄温泉駅から徒歩15分)
ゲスト カニさん(ダイナマイトしゃかりきサ~カス)
その他詳細未定ですので、下記に問い合わせてみてください。
問い合わせ bloomin.himawari2011@gmail.com
後援 武雄市教育委員会
5月10日(日)
笑顔の力コンサート9
会場 静岡市 札ノ辻クロスホール
問い合わせ power.of.egao@gmail.com
風の便り11月号
町田ひろし
先月10月上旬は能登半島地震災害で被害が大きかった能登、輪島、そして珠洲市へつながりあそび・うたと一緒にボランティアへ…。
女性初の総理大臣誕生の中、日本シリーズで大騒ぎ?の中、ワールドシリーズのオオタニサ~ンで大騒ぎの中、比べられることではないけれど災害地ではまだまだ復旧されていない現実がありました。もう一度書きますね、比べることではないし比べられるものでもないけれど、ね・・・。
ぼくらの宿泊したホテルは災害復旧/復興作業者専用の宿でした。部屋のトイレ水回りは使用できません。
上下水道管が修復されていないようです。つまり水が出ません使えません、でした。水道/トイレは別棟へということでした。大浴場にあるシャワーは1/3が使用できませんでした。
今回、同行した京都の山田さんは仮設住宅の方々へマッサージや針灸を施術をされていました。前回も山田さんは美幸さんと同行していたので(ぼくは不在でした)仮設の皆さんとも顔見知りにもなっている方が多かったようで、互いにお顔を見るなり和やかな会話がされていましたょ。
すでに数回訪れている美幸さんはそれを待っているテーブルで仮設にお住いの方々と“ものづくり”。作りながらもテーブルでは世間話に花が咲いていましたよ。さすがですね!
ぼくはというと別のテーブルでパソコンを広げ自分の宿題をしていました。あははははは、すみません💦
たまに隣のその会話に入ったり出たり…その場の様子を見ながら適して当たる=適当に過ごしていました。
もちろんその分おとずれた保育園ではこどもたちと大騒ぎしながらつながりあそび・うたで楽しんできました。夕方からは園の先生方と車座になってちいさな勉強会。応援の意味もこめてのボランティアです。
佐賀県唐津で開催したチャリティコンサート「うたって うたってコンサート」での応援、東日本大震災でご縁を持った宮城県東松島のくまさんが描いてくれたお地蔵さんや鬼の絵ハガキ、それを仕事先で購入してくれた皆さんからの応援、その他美幸さんがコツコツとものづくりやワークショップで集めてくれた応援、「交通費やガソリン代にあててね」とぼくらに手渡してくれた応援、そのほかたくさん・・・。
なによりも皆さんからの「忘れない応援、能登へ」を直接保育園や子ども食堂へもお届けしてきました。本当にありがとうございます!心強く感じます。引き続きできることをできる範囲で精いっぱいに、かつ楽しみながらおもしろがって「忘れない応援、能登へ」を、そしてまだまだ終わってはいない現状をお伝えし続けていけたらと思っています。
今回初めて開催された佐賀県唐津での「うたって うたってチャリティ(初)コンサート」参加者は100人も200人もいませんし、あえて誤解を恐れずに言うのならそれを望んでいるわけでもないのです。
大切なことは集まる人数の多い少ないではなく集まってくださったお一人おひとりの存在です。そしてコンサートをきっかけに自分なりに自分たちなりにできることを探し見つけられるきっかけのその一つになってくれたらこれ幸い、ということです。
もっと言えばその前に現地の今の状況を知ってもらうというこ
とです。そこから先は参加してくださった方に託します。
時間と共に能登地震災害は薄れてきています、かつての東日本大震災のようにね。それどころか今回はまるで地震すら無かったか?!のような扱いにもなるのもこのご時世。
視聴率が上がらなければテレビでもその様子は流さないのでしょうね。困ったことにすでに東日本大震災でもあった期間限定仮設住宅問題も目の前にあります。
今回も被災された方々の生活や暮らしの厳しさを改めて実感しました、と同時に不便さにもかかわらず前向きに頑張っている姿もあったことが印象的でした。
ぼく自身も微力ながら今後も継続して応援していきたいと思いました。
あなたの街で“忘れない応援、能登へ”コンサート?開催してみませんか?今のぼくではまだまだ力不足だけどね。まずは応援する側が元氣でいること!そこからはじめてみませんか?
11月に入って12月下旬まではまだまだ“つながりあそび・うた”の旅が続きます。
自分のことも含めて来年、再来年???のこといろいろ考えます、いろいろね・・・。考えすぎもどうか?と思うけど(笑)考えていかないとなぁ、ということが多々あるお年頃にもなってきました。
大事なことはその中で自分が楽しめているか?ですね。、・・・ねばならい、が大きくなると知らないうちに“楽しみ”も強制に?!?!
やはり、できることをできる範囲でせい一杯に、かつ!楽しみながらおもしろがって参りましょう!よければごいっしょにね、。